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1.3 10R  サラ−A1下選抜     距離・2600b   晴れ・良
馬番 馬名 所属 騎手 タイム/着差 人気
ナリタブラック  徳本 岡田 3.03.3
▲クラマテング 江口 3馬身
  ジューシー 那俄性 佐原 ハナ
×グラスレジェンド 渡辺 渡辺 3馬身
  フジノアリオン 江口 岡崎 2馬身
○ナムラベンケイ 渡辺 野田 半馬身
△ミラクルタイザン 田代 三村 大差
  マイネルガッチャ  檜山龍 藤本 アタマ
 サンディナナ 胡本 出走取消
 
馬連 1−3 420 馬単3−1 710  3連単3−1−6 6280
第1コーナー 1 7 9 6 3 4 5 8
第2コーナー 1 3 7 6 9 8 5 4
第3コーナー 3 1 6 8 7 9 5 4



無冠返上なるか!!ナリタブラック


 いよいよ待ちに待った2010年の夢舞台。全国発売されるこの大一番、レース締め切り直前に売り上げは約9千5百万。果たして1億に届いたか、それにしても全国発売の威力は凄い。全国注目のナリタブラック。毛づやが映え、体つきもふっくらしてムード最高。無冠返上へ盤石だ。
ファンも熱狂!!スタンドの興奮も最高潮


 さすが大賞典。スタンドからは熱気がムンムン。低迷を続ける福山競馬だが、競馬を愛するファンは多い。どんなドラマが待っているのか、いよいよゲートインだ。
予想どおりクラマテングの逃亡策
■1周目3コーナー■



 ペースを支配したのはやはりクラマテングだった。フジノアリオンも好スタートを切り、クラマテングの外から並びかける勢い。ナムラベンケイは外枠だと行きっ振りが実にスムーズ。ベンケイにとっては最高の流れといえる好位の外3番手だ。ジューシーは無理をせず、前3頭から離された4番手をマイペース。そこから3、4馬身離されてミラクルタイザン、マイネルガッチャが併走。ナリタブラックは例によって後方ブービーからの追走。最後尾はグラスレジェンド。
スローに落とすクラマテング
■1周目スタンド前


 長丁場独特のスローペース。クラマテングがゆったりとした流れでレースを支配。ナリタブラックはブービーだが、極端には離されていない。ナリタブラックにとっては射程圏内だ。
ナリタブラックが早め早めの追走
■1周目向正


 もう少し置かれるかと思ったナリタブラックだが、1周目の向正ではクラマテングに約10馬身の圏内。あと1600b。これなら十分間に合うか。岡田ナリタブラックは一体、どこからスパートを開始するのか…。
ナリタブラックが徐々にスパート
■2周目スタンド前


 クラマテングが快調なペースで逃げるが、2周目のスタンド前からレースは動いた。クラマテングのすぐ後ろ、ナリタブラックが5馬身以内に差を詰めて徐々にピッチを上げて行く。ナムラベンケイも流れは最高だ。
その瞬間、 スタンドからどよめきが…
ナリタブラックが満を持して一気のマクリ
■2周目3コーナー手前



 アッという間の強襲劇だった。2周目3コーナー手前から赤い帽子の白い巨体が動き始めた。岡田祥嗣だ!!ナリタブラックだ!!大きなストライドを駆使し、逃げるクラマテングに襲いかかるナリタブラック。4コーナー手前ではクラマテングを完全に飲み込んだ。ここでナムラベンケイは脱落。ミラクルタイザンも気分を損ねたのか、ズルズルと後退一方だ。そして後方からじっと我慢の子だった福山王冠の覇者グラスレジェンドが凄まじい勢いで迫ってくる。先行集団ではジューシーがしぶとく食らいついて応戦。スタンドがどよめく、悲鳴が、そして歓声が、中島アナの音声をかき消した。
まさに鬼脚!!ナリタブラック直線独走


 スローに持ち込んで逃げ込みを図るはずだったクラマテングの嬉騎手もナリタブラックの手荒いパンチにタオルを投げるしかなかった。直線ではナリタブラックのワンマンショー。一完歩ごとに後続との水を広げ、栄光の大賞典ゴールを突き進むナリタブラック。大接戦となった2着争いだが、好位に構えていたジューシーがスルスルと忍者のごとくインを突いて伸びてきた。クラマテング、2着も危うし…。
菊のうっ憤晴らし、無冠返上!!


 衝撃的なエンディングだった。新たな伝説への旅立ちにふさわしいナリタブラックの独走戴冠劇。早春の大地を豪快に蹴散らし、威風堂々の横綱相撲でついに無冠返上を成し遂げた瀬戸内の鬼脚ランナー。白い巨体がまぶしく、そして赤い帽子も鮮やかにナリタブラックは瀬戸内最強ランナーの栄光を手にした。ナリタブラック時代の幕開けを強烈にアピールする3馬身圧勝劇。そのしびれるような強さに福山のスタンドが震えた。
完璧騎乗!!お見事!!岡田祥嗣



 感動のウイニングラン。沈着冷静な岡田騎手からガッツポーズが飛び出した。ファンからの声援に笑顔で応える岡田騎手。それにしても勝負どころの三分三厘から嵐のようなステッキをナリタブラックに叩き込み、「絶対に負けない!!」執念の騎乗は見事というほかない。鳥肌が立つ岡田祥嗣のパワー騎乗。サラブレッドの大賞典史上、これほどまでドラマチックでマーベラスなシーンは初めて。全国のファンも岡田祥嗣ナリタブラックの千両役者ぶりにシビれたに違いない。
ナリタブラックを迎える佐藤健二くん



 影の主役は担当きゅう務員の佐藤健二くんだ。「2年間にわたり風邪を引いているむと苦笑いのケンジくんだったが、ナリタブラックの戴冠ですっかり風邪が治ったようだ。ナリタブラックがVゴールを駆け抜けた瞬間、ケンジくんの口からマスクが消えていた。徳本調教師も一目置く、若きスペシャリスト、それが妥協を許さないきゅう務員、佐藤健二だ。
クラマ無念の銀!!完敗に渋い顔の嬉騎手


 夢遊病者のごとく引き揚げてきた嬉勝則。本格始動クラマテングで打倒ナリタブラックをもくろんでいたものの、ブラックの情け容赦ない強襲にお手上げ状態だった。「ダメだこりゃ!!」と目もうつろな嬉騎手。ナリタブラックの強さに白旗だ。
しぶとく食い下がった佐原ジューシー


 好位のインからアワヤ2着、佐原ジューシーがレースを大いに盛り上げた。スプリント派のジューシーを3着に導いた佐原騎手。好位を焦らず、じっと我慢の好騎乗で耐え抜いた。善戦がキラリ。
直線で力負けのグラスレジェンド


 初オープンの壁は想像以上に手厳しかった。それでも直線では一旦3番手まで押し上げ、福山王冠の覇者らしいパワーはみせつけた。今後が楽しみな3歳の切れ者だ。
ナリタブラック時代の幕開け
「最高の流れだった」岡田騎手




 「ナリタブラックにとってはいい流れになった。2周目の向正からはイケると思った」と岡田騎手。地方ダートグレードで善戦が続き、ついには福山の頂点をきわめたナリタブラック。2010年は全国にその名を轟かせる活躍を願ってやまない。

 









 
 



 






 


 
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