福島に勇気を運ぶ魅惑のパワースラッガー
瀬戸内に新風吹き込む28歳のナイスガイ



 水曜の厩舎取材で私は高野誠毅騎手と初対面。礼儀正しく、誠実そうな青年で目つき
は勝負師のそれ。これまで笠松、佐賀と渡り歩いてきたが、笠松ではデビューの日に堂
々Vをゲットするなど、強烈なインパクトを残した。福山デビューは3レースのミラクルアイ
バーで結果失速も、スタートから果敢に逃げるなど、実に気迫のこもった騎乗ぶり。そして
きょうの最終騎乗となった8レースのパウロではスタートから気迫のこもった逃走劇を演じ、
アワヤ逃げ切りのシーン。初勝利は逃したが、野性味あふれる手綱捌きは見ていて胸が
すく思い。激しい雨も治まり、紹介セレモニーが迎えられてひと安心。福島出身の28歳、
一日も早い福山での初勝利を祈りたい。

 

 白に赤い星がズラリと並ぶ派手なコスチューム。Mr・レッドスターが旋風呼ぶか…




 「競馬は格闘技だ!!」を地で行くファイティングスピリット。なかなか魅せる騎乗だ







11/17  10R   B3(一)   1250   不良 

ケイエスキセキ 483 +2 岡田 祥嗣 1.20.4 人気1
  マルサンスパイス 405 +4 野田  誠 半馬身 人気10
ビューオペラ 419 −1 渡辺 博文 半馬身 人気3
カンピオーネロサ 487 +6 周藤 直樹 3馬身 人気6
  フジエスウィッシュ 488 −2 藤本 三郎 1馬身 人気7
× メイショウアサギリ 440 +1 松井 伸也

1ハナ

人気4
ラピッドリーサン 440 +1 岡崎  準 2馬身半 人気5
ルビーエメラルド 473 −1 三村 展久 半馬身 人気2
10   ヨドノブラボー 461 +3 池田 敏樹 1馬身 人気9
  バービー 392 +2 嬉  勝則 2馬身 人気7

馬連 6−9 3340 馬単 9−6 4370 3連単 9−6−1 28660
S 前 6 2 8 1 7 9 5 3 4 10
3 角 6 2 1 8 9 5 7 3 4 10
4 角 6 9 2 1 5 8 3 7 4 10

玉砕の逃げを打つ野田マルサンスパイス
ケイエスキセキ中団待機から差し切り狙う




モスバーガーもいいが、私はやはりケンタッキーフライドチキンだ。残念なことに私の住む
蓑島近辺にはケンタッキーフライドチキンの店がない。福山には駅前と蔵王の2軒のみか。
近所にあれば毎日でも食べたいケンタッキーのチキン。考えれば考えるほど食べたくなる
絶品の旨さだ。きょうのメインは高知ケイエスキセキの独り舞台。高知で10勝、福山では
3戦すべて有無をいわせぬ横綱相撲。勝つことよりも、勝ち方を求められる一戦だ。逃げを
打ったのは野田マルサンスパイスだ。馬場を考慮し、野田騎手がスタートから飛ばしに飛
ばす、玉砕ともいえる逃げ。2角からは後続を引き離し、スピードが冴える。2馬身遅れで
カンピオーネロサ、ルビーエメラルドその直後にラピッドリーサン、内を突いてビューオペラ
が追走。一本被りの人気となった高知ケイエスキセキも極悪馬場ということもあり、岡田騎
手が気合注入で中団キープという絶好の位置取り。終いの脚で他を圧するケイエスキセキ。
この位置なら楽々抜け出しのムードだ。


引き離しにかかるマルサンスパイス
ケイエスキセキも馬場の外から凄い脚



 とうてい最低人気とは思えないマルサンスパイスの大逃げ。3〜4角では後続を完全に
圧倒し、ケイエスキセキの岡田騎手を慌てさせるほどのスプリントを披露。それでもケイエ
スキセキは直線入口の手前からパワー全開。ついにマルサンスパイスを射程圏内に捕ら
えた。ピンクの帽子の巨体が水しぶきを上げ、まさにド迫力だ。
苦しみながらも力でネジ伏せたケイエスキセキ
馬場を味方にアワヤ金星マルサンスパイス



 このところ1250の競馬で失速続きだったマルサンスパイスだったが、きょうは見違えるば
かりの二枚腰だった。ケイエスキセキは楽に抜けそうで抜けなかった。マルサンスパイス
の抵抗にかなり手こずったが、さすが岡田祥嗣のド迫力騎乗。最後は力でマルサンスパ
イスの野望を打ち砕いた。雨馬場で4勝をマークするケイエスキセキだが、雑賀正師に言
わせると「結果は出てるが、雨は苦手のタイプ。レース当日、雨が降らなければいいんだ
けど…」と馬場悪化をかなり危惧。マルサンスパイスの前に大苦戦を強いられた原因は
雨馬場だったということか。苦しみながらもパワーで福山4戦不敗で人気に応えたケイエ
スキセキ。岡田騎手の凄まじい騎乗ぶりにも脱帽だ。
7R 古川智啓・美穂ブライダル記念
野田エイシンホースが豪快に結婚祝い




 8月25日にめでたく結ばれた古川智啓さん、美穂さんの友人たちが福山競馬場で記念
の冠レースを…。ご本人たちの不在は残念だったが、素晴らしい友情で実現した心のこも
った冠レース。智啓さん、美穂さんはきっと世界一、幸せな夫婦になると私は信じて疑わ
ない。美穂さん、智啓さんのためにも元気の出る料理を作ってくださいよ…。

 ■2歳戦のレース結果(11月17日)

 

11/17  4R   2歳  1250    不良 

マサタケローズ 483 +9 岡田 祥嗣 1.22.3 人気1
× ミヤビ 443 −15 岡崎  準 2馬身 人気5
サンドピット 388 −1 渡辺 博文 クビ 人気2
  ゴーストドライヴ 327  0 松井 伸也 クビ 人気8
  ロゼビアン 423 −5 嬉  勝則 2馬身 人気10
  ヒメギクーダイリン 400 +2 山田 祥雄 アタマ 人気3
マレンゴークイーン 412 −1 佐原 秀泰 3馬身 人気6

  エメラルマズル 459 −15 黒川 知弘 6馬身 人気7
10   エムエスガンバ 440  0 周藤 直樹 1馬身 人気9
ムツミマイネル 計時不能 池田 敏樹 1馬身半 人気4

馬連 7−8 1260 馬単 7−8 1540 3連単 7−8−5 5800
S 前 2 8 10 5 6 1 9 7 3 4
3 角 2 8 5 7 1 10 6 9 3 4
4 角 7 5 8 1 2 6 9 3 10 4

絶好枠から飛び出したムツミマイネル
転入初戦とは一変!!ミヤビも果敢に先行




 福山2歳優駿でも果敢に先行して見せ場を作ったムツミマイネルが主導権を握り、岡崎
ミヤビ、その外から併走の形でエムエスガンバ、内からサンドピットと続く流れ。人気のマ
サタケローズは例によってゲートの反応が鈍く、ブービーからの競馬だが、岡田騎手が慌
てず騒がず、実に落ち着き払った乗り方だ。メンバー的には圧勝の鞍で岡田騎手がどこ
で勝負を賭けるのか、位置はかなり後ろでも本質的な能力が一枚違うはずだ。
向正から脚が一枚違ったマサタケローズ
勝負背どころからゴーストドライヴも強襲




 スタート直後と流れに変化はなかったが、向正にさしかかるとマサタケローズが馬場の
大外を突き、先行集団に襲いかかる。みるみるうちに逃げるムツミマイネル、絶好位のミヤ
ビ、サンドピットといった有力どころを飲み込み、勝負どころの三分三厘では早々と独走態
勢だ。そして中団からゴーストドライヴも瞬発力を駆使して一気に先団に取り付き、マサタ
ケローズを巡る2着争いは大混戦と化した。
競走スケールの違いでマサタケローズ完勝
岡崎マジックでミヤビが次位を守り抜く




 直線でもマサタケローズのパワーは衰えず、後続を完全に力で圧倒。豪快に水しぶきを
上げ、完璧な競馬でデビュー5戦目にして嬉しい初勝利。デビュー当時からそのセンスは
高い評価を得ていたマサタケローズ。初勝利への道のりはけっして平坦ではなかったが、
将来性あふれる魅惑の2歳牝馬がようやく本格始動。まだゲートに弱点を残すが、追って
からの切れ、勝負強さはさすがに非凡。距離が延びればさらに威力を増しそうだ。