下村瑠衣、ゲート立ち遅れでスタンド騒然
大ピンチに立たされたシルクイングレイヴ


 いよいよ待ちに待った下村瑠衣シルクイングレイヴ登場の7レース。ゲートの中に8頭
がすべて収まった瞬間、福山のスタンドは異様なまでの緊張と興奮に包まれた。素早
く好位に構えて力強く抜け出す、そんなレースパターンを描いていたが、スタート直後、
私は目をつぶるしかなかった。下村瑠衣、痛恨の立ち遅れにボウ然としたのはスタンド
から下村瑠衣に熱い視線を送ったファンも同じ気持ちだったに違いない。ゲートでアオ
ったシルクイングレイヴはスムーズに位置さえ取れずに5番手という手厳しすぎる流れ
を強いられた。果たして下村瑠衣はシルクイングレイヴをどう捌くのか…。
先頭から6〜7馬身のビハインド
懸命に手綱を捌く下村瑠衣



  向正では先頭を行くマルカンサンから6馬身ものビハインドを余儀なくされた下村瑠衣
シルクイングレイヴ。その前にはディアマーベル、ポートポケット、そしてフレンドリービー
ンの有力どころが立ちはだかっている。大ピンチに見舞われた下村瑠衣シルクイングレ
イヴ。スタンドには絶望的なムードが漂い、多くのファンは赤い帽子をただみつめるしか
なかった。
3角から馬場の大外を突いて下村瑠衣が…
スタンド熱狂!!シルクイングレイヴ怒濤差し



凄まじい脚で赤い帽子が馬場の大外を突いて一気に強襲!!戦慄が走った瞬間だ



直線、左ステッキを連射してVゴールをめざす19歳、奇跡の妖精

まさに狂喜乱舞!!ファンの大歓声が鳴り響く
シルクイングレイヴで掴んだ7戦目のV




 奇跡の妖精、大逆転ドラマの壮絶なシナリオは3コーナーからその幕が切って落とさ
れた。ひたむきに闘う19歳の乙女は無我夢中で手綱を捌いた。残すところ400b、あど
けない笑顔の19歳が勝負師と変貌したのはクライマックスに達した三分三厘からだっ
た。馬場の大外から下村瑠衣がシルクイングレイヴがスタンドの大音響に包まれて直
線、まさに怒涛の追い込みだ。ラスト50b、下村瑠衣は全エネルギー、全神経を集中
させて渾身の手綱で劇的なVゴールを真一文字に駆け抜けた。衝撃が走った、感動が
走った。短期騎乗ジョッキーとして7戦目で掴んだ堂々の勝利だ。
勝って肩の荷が下りた下村瑠衣
「どこかに心臓を落としちゃいました」




「ゲートで立ち遅れてしまって…。心臓をどこかに落としてきました」と赤く頬を染める下
村瑠衣。つぶらな瞳からはいまにも涙が落ちそうだった。徳本師も笑顔で「このヘタクソ」
と下村騎手の勝利に心の中では「よく乗った」とつぶやいていた。 そして続く8レースで
は人気薄のシュヴァルフォルテに騎乗し、1周目スタンド前からハナを制し、道中大逃げ
でギリギリ2着に残した。今週、福山での騎乗は通算9戦1勝、二着1回。上々の滑り
出しをみせた下村瑠衣。福山のスタンドに感動と興奮が走った。




豪快にイン直撃!渡辺博文ドリーヴァーデン

11/18  10R   B3(一)   1600   不良 

ドリーヴァーデン 466 +1 渡辺 博文 1.47.9 人気5
キタイセシャトル 491 +3 山田 祥雄 アタマ 人気4
ベニバナセンプー 492 −3 岡田 祥嗣 1馬身半 人気1
  セトウチダイヤ 416 +2 下村 瑠衣 3馬身 人気7
ビクトリーロマン 445 −1 三村 展久 ハナ 人気3
× クラシックフィカドール 483 −2 岡崎  準 3馬身 人気2
  メイショウセキトバ 516 +4 佐原 秀泰 ハナ 人気6
  サクラアドバンス 470 −1 黒川 知弘 2馬身半 人気8

馬連 3−6 1360 馬単 6−3 2880 3連単 5−3−7 6960
S 前 1 2 3 7 8 5 6 4
3 角 1 2 3 7 8 5 6 4
4 角 1 3 7 2 6 8 4 5

予想どおり三村ビクトリーロマンの逃げ
ベニバナセンプーは早々4番手マーク



 瑠衣効果というのか、「行こうよ福山けいば」動画の再生回数が普段の3倍でびっくり。
やはり下村瑠衣の福山騎乗は注目度が高い。きょうの主役は下村瑠衣でシルクイング
レイヴでドラマティックな逆転ドラマに私、樋本デスクも大感動。来週からの下村瑠衣に
目が離せない。メインはベニバナセンプーが人気の射手座特別。逃げたのは予想どおり
ビクトリーロマンでメイショウセキトバ、キタイセシャトルがこれに続き、ベニバナセンプー
もスタートからインを突き、早め好位の4番手という積極策。その直後にクラシックフィカド
ール、渡辺のドリーヴァデンは内々からイン強襲の算段だ。


お見事!!イン強襲ドリーヴァーデン
いぶし銀の光彩を放つ渡辺博文



 ビクトリーロマンの逃げも4角まで。キタイセシャトルが早めにスパートを賭け、岡田
ベニバナセンプーはインをこじ開けてキタイセシャトルに迫ってくる。そしてラスト100
bからは渡辺博文がポカリと空いた最内から矢のような脚でキタイセシャトル、ベニ
バナセンプーを一撃必殺。スタートからイン狙いに徹した渡辺博文の作戦勝ちだった。
ベニバナセンプーはラスト50で完全に力尽き、人気に応えることができなかった。




 オルフェーヴル、まさかの銀に府中のスタンドが大きく揺れた。世界のオルフェーヴル
に土をつけたのはG1の申し子、岩田康誠のジェントルドンナだ。私の予想は◎オルフェ
ーヴル、○ルーラーシップ、▲ダークシャドウでジェントルドンナはあくまで穴候補としか
みていなかった。大外枠が災いしたのかオルフェーヴル、あるいは遠征の疲れが残って
いたのか。有馬記念でのオルフェーヴルをじっくり見守りたい。